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Archive for the ‘歴史’ tag

普通の人であることの難しさ - 「ホテル・ルワンダの男」

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ホテル・ルワンダ」という映画があります。

1994年のルワンダ虐殺において、自らが支配人を務めるホテルに犠牲者を匿い、1200人以上の命を救ったポール・ルセナバギナさんという方の実話に基づく物語です。もともと国内での上映予定は無かったそうなのですが、Web上での有志の活動によって上映が決定されることになり、当時話題になりましたね。

本書「ホテル・ルワンダの男」は、そのポール・ルセナバギナさん自らが体験を記した本です。 原書のタイトルは「An Ordinary Man」で、「(どこにでもいる)あるひとりの普通の男」といった意味になります。本書の意図は、なによりもこのタイトルに表現されていると思います。まあ確かに、映画のタイトルを冠した方がキャッチーだと思いますけどねー…。

ホテル・ルワンダの男

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Written by nen

June 18th, 2009 at 10:00 P

まず形から帰ろう - 「ブレインルール」

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お昼ごはんを食べた後、オフィスに戻って机に着いて。さあ、午後の仕事をはじめよう。てきぱきてきぱき…。

こういうふうに仕事をしている人は沢山いらっしゃいますね。ぼくにはとてもできない
でも違うんだ!私が怠惰なわけじゃない。私が悪いんじゃない、そう…が!脳が悪いんだ(びかびかー←雷)!

そんな主張に説得力を生むのが(そうかな…)本書、「ブレインルール」です。

ブレインルール_20090614

今回のマインドマップでは、セントラルイメージが曖昧になってしまいました…。

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Written by nen

June 16th, 2009 at 10:00 P

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作れるものは見えるもの - 「アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ」

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むかーし、「ムー」とか「マヤ」とか、所謂オカルト・超自然系の雑誌を時々呼んでいたことがあったのです。その中でもワクワクして読んだのは、UMAではなくUFOでもなく陰謀論でもなく(そういうのもキライじゃないですけど)オーパーツに関するトピックでした。

本書「アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ」で扱っている機械は、一見まさにオーパーツ、時代に合わない工芸品です。

20090607_アンティキテラ

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Written by nen

June 10th, 2009 at 11:00 P

科学者の人間模様 - 「そして世界に不確定性がもたらされた」

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量子力学の理論が知りたいなら、多分ブルーバックスの本を数冊読むのが判りやすいのではないかと思います。本書「そして世界に不確定性がもたらされた」は、むしろ人間模様を読む本と見つけたり!(勝手に)

科学者だって、好きなやつも嫌いなやつもいますよ!にんげんだもの!

そして世界に不確定性がもたらされた
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Written by nen

May 31st, 2009 at 5:54 P

共食いの罪と罰 - 「眠れない一族」

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一時期、吉野家にプレミアムがつくほどの騒ぎになったBSEですが、最近は報道される機会も減り、気にされることも少なくなってきました。どうやらBSE検査も緩和される方針みたいです。

そんなBSEの原因と言われる異常型「プリオン」タンパク質がどのような経緯で発見されたのか、プリオンによって引き起こされた病気の歴史や、そこに関与した様々な人物の活動を語った本が、本書「眠れない一族—食人の痕跡と殺人タンパクの謎」です。

眠れない一族
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Written by nen

May 25th, 2009 at 11:00 P