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塹壕よりScrumとXP(日本語訳)

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本文書は、Henrik Kniberg氏による文書、「塹壕よりScrumとXP(Scrum and XP from the Trenches)」を日本語へ訳したものです。 もともと社内の一部部署での情報共有のために訳したものでしたが、とても興味深く面白い内容であったため、Kniberg氏の許可を得て公開させて頂きました。

原文の最新版はInfoQからダウンロードすることができます。訳が杜撰で判りづらい部分もあるかと思いますので、おかしな部分や誤訳などにお気づきの場合は、お知らせ頂ければ幸いです。

訳語の意図

原著 説明
acceptance test 受け入れテスト ユーザの検収を目的としたテストで、要件が実現されているかという観点で実施される。
Actual Velocity 実際速度 スプリントの終了時に確定する、各ストーリーの実装に実際に掛かった作業量。
available days 稼動日数 直訳では「利用可能日数」だが、対象スプリントで要員がプロジェクトにコミットできる日数を表しているため、「稼動日数」とした。
backlog item バックログアイテム プロジェクトで開発されるシステムに求められる個々の要件。本文書ではストーリーと同義。
buggy バギー バグが多く低品質である様子を表す。「バグが多く」とも訳せるが、「バギー」は一般的に使われているため、そのまま残した。
buzzword 流行語 IT業界で度々流行する、明確に定義されていないがキャッチーな単語を指す。商業的、営業的な色が強く、往々にして実効的な内容にならないことを皮肉る意味も込められている。
daily scrum 日次スクラム Scrumの要素の一つ。スプリント中に毎日実施されるチームメンバの短時間のミーティングのこと。
done 完了 あるストーリーを実現するために実行されるべきタスクが全て実行され、そのストーリーの作業の終了基準を満たした状態のこと。
Estimated Velocity 見積速度 スプリントの開始時にチームが見積もった、各ストーリーの実装に掛かるであろう作業量。
firefighting 火消し 主に品質上の問題から、開発対象のソフトウェアに頻発する問題に対応する作業を指す。トラブルの対応を指す言葉として一般的な「火消し」を対応させた。
first-class stories 一人前のストーリー 「通常の、普通の」という文脈で使用されているため、「一人前の」と訳した。
focus factor フォーカスファクタ 理想人日を現実に近づけるため、実際的な観点から理想人実を削減する計算要素を指す。
planning porker 計画ポーカー スプリント計画ミーティングと同一方針で訳し、Planningのみ「計画」と訳した。
Product 案件 直訳だと「商品」、「製品」だが、この場合「プロジェクトが開発するあるシステム」「開発プロジェクト」の意味合いとして捉え、「案件」とした。
Product Backlog プロダクトバックログ Scrumの要素の一つ。開発対象のシステムが備えなければならない機能の一覧のこと。プロダクトバックログの内容が個々のバックログアイテム、ストーリーとなる。
Product Owner プロダクトオーナ Scrumのロールの一つ。プロジェクトで開発している対象のオーナ、顧客の立場として要求を提示し、その優先度を決定する役割を果たす。プロダクトバックログのオーナ。
proposed team allocation チーム割当提案書 必ずしも書面の形ではないが、ミーティングではこれをメンバが参照しながらチーム割当を決定するため、具体的な割当提案書とした。
quick-fix 応急処置 根本的なものではなく、表層的なやっつけ仕事を意図している。内部的な品質を確保することなく、どんどん適当に作業を進めてしまうもの。
retrospective 振り返り 終わった活動を評価し、教訓を得る活動を指す。「反省」とは異なり、より前向きに今後の改善を念頭に置いた活動。
Scrum Scrum 開発手法(フレームワーク)としてのScrumの名称を指す。一方、「スクラム」と書いた場合は、毎日実施されるメンバのミーティングである「daily scrum」を指す。
Scrum mater Scrumマスタ Scrumにおけるチームリーダを指す。
Sprint Backlog スプリントバックログ プロダクトバックログから、対象のスプリントで実装するストーリーを絞り込んだもの。
Sprint スプリント Scrumにおけるライフサイクルの単位。ひとつの反復を指す。イテレーションのこと。
Sprint Demo スプリントデモ Scrumの活動の一つ。対象のスプリントで完成した範囲のシステムを実際に動作させ、プロダクトオーナをはじめ参加者に対してシステムの機能を披露、説明する会。
Sprint Planning スプリント計画 対象スプリントの計画。
Sprint Planning meeting スプリント計画ミーティング スプリント計画を作成するミーティング。
story ストーリー プロジェクトで開発されるシステムに求められる個々の要件。
tech candy 技術的なお遊び プロダクトオーナから見て、開発対象のシステムに対する本質的な価値を持たない、単なる技術者の興味本位な作業を指す。直訳だと「技術的な飴玉」だが、意味が通らないので意訳した。
Tech stories Techストーリー プロダクトオーナにとって直接的な価値が見えないが、作業としては行わなければならないものごと。開発環境の整備など。直訳だと「技術的ストーリー」などだが、座りが悪いので原文に近いTechストーリーとした。
war story 戦争体験談 直訳では「戦争の物語」、「戦争話」などだが、文書のタイトルに「From The Trenches(塹壕より)」とあり、「Here’s my war story.(僕の戦争の話を聞かせよう)」とあることから、体験した話という意味で「体験談」とした。
yesterday’s weather yesterday’s weather 直訳では「昨日の天気」だが、文章中に手法を指す固有名詞として登場するため、そのまま残した。

Written by nen

July 8th, 2009 at 9:31 P

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