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まず形から帰ろう - 「ブレインルール」

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お昼ごはんを食べた後、オフィスに戻って机に着いて。さあ、午後の仕事をはじめよう。てきぱきてきぱき…。

こういうふうに仕事をしている人は沢山いらっしゃいますね。ぼくにはとてもできない
でも違うんだ!私が怠惰なわけじゃない。私が悪いんじゃない、そう…が!脳が悪いんだ(びかびかー←雷)!

そんな主張に説得力を生むのが(そうかな…)本書、「ブレインルール」です。

ブレインルール_20090614

今回のマインドマップでは、セントラルイメージが曖昧になってしまいました…。

相変わらず「脳を鍛える」「脳を活用する」系の本はたくさん出版されているわけですが、本書もそんな類書に並ぶ一冊です。

本書では、脳がどのように活動しているのか、またどのような状態が脳にとって望ましいのか、そのような脳科学の研究成果に基づいて、私たちが脳をフル活用するために効果的な12のルールを説明しています。
冒頭に書いたような、お昼ごはんの後に眠くなりがちな理由についても、脳の活動のライフサイクルの面から触れられています。

私自身の生活ぶりから考えて、特に興味深かったのは「運動」に関する話です。全くと言って良いくらいに運動していないですからねー(開き直り)。

リスクにあなたは騙される」でも述べられていた通り、私たちの脳がはたらく仕組みは原始時代に自らを助けるために進化してきたもので、実は現代でも大して変わっていないのですね。
原始時代には有効に働いていた脳の機構が、事情の違う現代では却ってお荷物になり、非合理的な行動に私たちを駆り立ててしまう、という事例が様々な本で紹介されています。

で、原始時代当時の私たちの生活ぶりを振り返ってみると、

  • 常に食物を探して一日中動きまわるのは当たり前
  • じっと座っていたら餓死もしくは被捕食確定(全力で逃げろ!
  • より良い住処を求めての長距離移動は当然徒歩のみ

という野生の王国なワイルドライフ。

つまり本来の私たちは運動していることがデフォルトであって、日がな一日椅子に座ってコーヒー啜りながらキーボードをカタカタ言わせてるような状態は、神様も想定していないイレギュラーというわけです。
となれば、運動状態に適合して進化してきた脳が、現代の生活においてフルに活動され得る条件下にあるか、と問われれば、当然「No」なのでした。

本書では、私たちの脳が本来持っている性能を引き出すために、適切な量の運動が有効だと説きます。つまり、脳の性能を向上させるんじゃなくて、マイナスをゼロに戻す、という意味合いなのですね。元々私たちの脳が経験していたであろう環境条件を再現してあげるわけです。

そんな話の進め方からすればちょっと意外なのですが、それほど激しい運動(毎日10キロ走れとか)は必要なくて、少なくとも老人については1日30分程度の軽い運動を週に2回程度するだけでも、認知症の抑制や機能の回復に効果があるそうです。私のような若者には、もう少ししっかりした運動が必要なのかもしれませんが…。

上記の運動の話以外にも、面白いブレインルールが沢山紹介されています。
私は特に、「心の理論」の話や、幼児が好奇心に基づいて探検を繰り返して自らの世界を広げていく話など、面白く読むことができました。

他者とのコミュニケーションを通して、他者が何を考えているかを想像すること、またそれを繰り返して自分の世界を広げていくこと、想像力を失わない人の脳が如何に豊かで、創造性を失わないか、ということ。
そんな色々な脳のはたらきとちょっとした改善のアイディアを、ユーモアを交えて説明してくれる本書、類書よりもすらすらと読み進められるのではないかと思います。

そういえば本格的にどうでもいい話ですが、本書の表紙の写真を見た時に、「あれ、竹熊健太郎さん…?」と思ってしまいましたよ。

Written by nen

June 16th, 2009 at 10:00 P

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